【十日町市】 古道松之山街道石仏めぐり

【十日町市】 古道松之山街道石仏めぐり

信濃川・千曲川水系地形図

【十日町市】 古道松之山街道石仏めぐり

古道松之山街道は上杉謙信の軍勢が関東遠征(越山)に向かう際に通った道で、通称「上杉軍道」とも呼ばれています。
平成8年に文化庁の「全国歴史の道百選」に指定されました。宿営地だった犬伏城跡や当時の居館があった犬伏集落、上杉謙信が寄進したと伝えられる短刀と軍配が奉納された松苧神社などが周辺にはあります。
古道松之山街道を歩きながら周辺に数多く残る石仏をめぐってみてはいかがでしょうか。

北越急行ほくほく線 まつだい駅
住所 新潟県十日町市松代3701―2

①太平の庚申塔

太平集落の旧阿弥陀堂跡地にある庚申塔で天保14(1843)年の銘です。

②太平の双体道祖神

太平集落では小正月にローソクや米をあげて参拝し、五穀豊穣、無病息災を祈願しています。

③菅刈の六地蔵

菅刈集落西側の松之山街道沿いにある六地蔵で、立像と座像の2種類があります。右の地蔵は蓮華、右から2番目の地蔵は錫杖と宝珠を手に持ち、その他は合掌している特徴があります。

④菅刈の双体道祖神・庚申塔

双体道祖神は熊野神社の参道登り口にあります。庚申塔2体は熊野神社の裏にあり、このほかに文化3(1806)年銘のある二十三夜塔や文政10(1827)年銘のある百八十八番供養塔などもあります。

⑤菅刈の馬頭観音・道標

菅刈集落から約1㎞東にある馬頭観音です。像の両端に「左松苧山みち、右つまりみち」と記された道しるべです。松之山街道を歩いていた人たちがこの道しるべを見かけ、松苧神社までお参りに立ち寄ったかもしれません。

⑥犬伏の地蔵・馬頭観音・遭難供養塔

文化14(1817)年の銘があります。文化14年12月7日、他村から犬伏に嫁ぐ一行が、到着間近に雪崩に遭遇し6名が亡くなりました。その供養のために置かれた地蔵で、それぞれに戒名が刻字されています。馬頭観音の頭の上には馬の頭顔部がはっきり見えます。雪崩に遭遇した馬を供養したものでしょうか。

⑦犬伏の地蔵・弥勒菩薩

犬伏城跡の東側登り口にあります。

⑧犬伏の如意輪観音・地蔵

犬伏集落の北東隅にある如意輪観音と地蔵です。昔の焼き場跡で、このほかに六地蔵や釈迦如来像などもあります。全ての地蔵が立像で、右の地蔵は右手に錫杖、左手に宝珠を持ち、そのほかの地蔵は合掌しています。

⑨犬伏の庚申塔

犬伏集落南側に以前あった諏訪神社の跡地にある庚申塔2体です。

⑩松苧神社(国指定重要文化財)

明応6(1497)年に建立された県内最古の萱屋根葺の木造建築で、奴奈川姫命を祭神として坂上田村麻呂により創建されたと伝えられています。昭和53年に国指定重要文化財(建造物)に指定されました。

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