【栄村】 信越国境と善光寺街道の石仏めぐり

【栄村】 信越国境と善光寺街道の石仏めぐり

新潟県から信濃川と名を変える千曲川の両岸には長野の善光寺へと通じる道が通っています。道端の馬頭観音を横目に見ながら、信越国境であるこの地の往時の方々の道筋を辿ってみるのもよいでしょう。また、点在する集落には地元の人たちの祈りが込められた石造物も多々あります。お寺、神社、お堂や集落の境界などに石造物は多く存在しています。今に見える昔を感じてください。
また、栄村の道は津南町「信濃川左岸信越国境の石仏めぐり」と接続できます。ぜひ一緒に巡ってくださいね。

JR飯山線 森宮野原駅
住所 長野県下水内郡栄村北信3585-2

①森の青面金剛

今でも地域の人に花をささげられる像です。地域を見守ります。

②信越国境の碑

ここを境に信州と越後の国に分かれていたことを示します。

③森の文殊菩薩

貞享3年(1686年)銘があり、栄村の千曲川沿いでは最古の石仏です。森集落の健森田神社横に安置されています。

④青倉の山の神

朱で塗られた跡が残る山の神です。設立当初の艶やかさがうかがえます。手に持っているのは剣です。青倉集落の豊三蒼穂瀧神社境内に安置されています。

⑤青倉の百番観音板碑

秩父・西国・坂東霊場の観音がすべて刻まれた板碑です。百番すべてそろっているのは近隣にもなく、貴重なものです。

⑥森の権現様

今でも地域の人をを温かく見守る小さな社です。集落の一部の人の氏神様です。

⑦志久見の庚申石祠

志久見集落の十王堂前にある庚申塔です。上の彫刻は鶏、下の彫刻は猿を表しています。

⑧志久見林秀庵の法螺吹き地蔵

曹洞宗の林秀庵前に鎮座している大地蔵です。地蔵を当地に運ぶ際にほら貝の音が鳴り響き、川を越えた津南町からも人が集まってきたという言い伝えがあります。

⑨志久見神社の手水鉢

鉢の窪みが鶴と亀の形になっています。「鶴は千年・亀は万年」と言い、健康長寿を祈願しています。

⑩大峠の馬頭観音・道祖神

善光寺街道の大峠の山頂付近に安置されています。江戸時代から明治のものまで様々な時代のものがあります。

⑪小滝の馬頭観音

善光寺街道の千曲川沿いで道が細くなったところに安置されています。

⑫日隠橋の馬頭観音

橋のたもとにあります。この道が昔から街道として使われていたことを示します。

⑬月岡の二十三夜塔・地蔵菩薩

月岡集落「観音堂」近くに安置された巨大な二十三夜塔です。二十が省略され三夜塔のみになっています。

⑭箕作常慶院の結界石

「禁葷酒」の文字が刻まれ、「ニンニク類、酒類を口にしたものは境内に入るべからず。」との意味があります。常慶院は曹洞宗の名刹です。山門の彫刻も見事です。

⑮小箕作の道標

「左やまみち 右ぜんかうじ(善光寺)」と刻まれています。街道であったことを示す道標です。

⑯平滝光厳寺の六地蔵

2011年の長野県北部地震で取り壊しとなったお寺の後に残される六地蔵群です。跡地では毎年1月、小正月に道祖神(どんど焼き・松焼き)が行われます。

⑰平滝の庚申堂

庚申にまつわる石仏が多数安置されています。

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