雪国観光圏について

雪国観光圏について

雪国観光圏について

雪国観光圏とは、雪国という文化的背景を共にする新潟県魚沼市、南魚沼市、湯沢町、十日町市、津南町、群馬県みなかみ町、長野県栄村の3県7市町村が連携した広域観光圏です。
この観光圏の特徴は、民間が主導して事業を推進しているという点にあります。
これまでの観光振興は、その多くが行政主導により進められてきました。それゆえ公平性に重きがおかれ、その結果、横並びの施策にならざるをえませんでした。
しかし、「価値観の多様化」や「インバウンド」への対応が求められる今日、地域のブランド形成には、民間の自立的、主体的な取組が不可欠になっています。と同時に、良質な取組を点ではなく面へと広げていくことが大切です。
そのためには、良質なものをピックアップし、つなぎあわせ、あるいはみがきあげ、かつそれが持続していけるような仕組みが求められます。これは、行政が主導する観光振興では見られなかった手法ですが、これからの良質な地域ブランドの確立には不可欠な戦略的な視点といえます。

雪国という文化的背景を共にする3県7市町村

新潟県魚沼市、南魚沼市、湯沢町、十日町市、津南町、群馬県みなかみ町、長野県栄村の3県7市町村にまたがる広域観光圏。

世界有数の豪雪地

世界でも珍しい「人が住む豪雪地」には、雪に閉ざされるがゆえに伝統的な暮らしが色濃く残る“郷”が点在しています。

首都圏からの好アクセス

ゲートウェイである越後湯沢駅は東京から上越新幹線でわずか70分という好アクセス。

雪国観光圏の理念

100年後も雪国であるために

ひとつずつでは埋もれてしまう地域資源を発掘し、つなぎあわせ、磨き上げることで世界に通用する価値を生み出します。

7つの行動指針

・世界レベルで通用するための「価値」を追求していきます。
・持続可能であり、中長期にわたりブランド構築できる事業を重視します。
・地域や立場にこだわらず、お客様にとっての価値を重視します。
・雪国ならでは文化を大切にし、先人の知恵を学びます。
・広域に点在するものをつなぎあわせ、新しい価値を生み出します。
・古いものを磨き上げ、新しい価値を生み出します。
・豊かな自然や地域固有の資源を残すための環境保全に尽力します。

雪国観光圏の歩み

雪国観光圏設立のきっかけは、2014年問題とよばれる長野新幹線の金沢延伸。広域が連携することにより世界に誇れる価値を育み、次世代の子供たちが誇りをもって暮らせる地域となることを目指して今日まで活動してきました。

2008年10月 観光圏整備事業

官民共同して雪国観光圏推進協議会を設立。広域連携による各種事業を開始。

2011年4月 プラットフォーム支援事業

雪国観光舎を設置。ワンストップ窓口の構築に向けて動き出す。

2013年4月 観光地域ブランド確立支援事業

一般社団法人雪国観光圏を設立。7市町村を母体とした雪国観光圏推進協議会からの事業委託の他、パートナー企業、事業サポーター会員の支援により事業を推進。

2017年11月 日本版DMO登録

観光庁より日本版DMO(地域連携DMO)として正式登録認可

2018年8月 第4回ジャパン・ツーリズム・アワード大賞受賞

日本版DMOの先駆的な存在として、雪国の新たなブランドストーリーを3県7市町村が連携して構築するなど、持続可能な地域経営の取組みで、成果を上げている点が評価されました。また地域に根付いた暮らしや文化など新たな価値を創造し、マーケティングにより明確な顧客ターゲットを設定、顧客ニーズにマッチした商品開発、品質管理などを徹底している点も評価されました。

2020年8月 重点支援DMOに選定

インバウンドの誘客を含む観光地域振興に積極的に取り組む先駆的な観光地域づくり法人(DMO)であって、意欲とポテンシャルがあり、地域の観光資源の磨き上げや受入環境の整備等の着地整備を最優先に取り組む観光地域づくり法人(「重点支援DMO」という。)に選定されました。

第4回ジャパン・ツーリズム・アワード大賞受賞

公益社団法人 日本観光振興協会、一般社団法人 日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)は、「第4回ジャパン・ツーリズム・アワード」の各賞を発表しました。(2018年8月)

今年の大賞は、雪国観光圏の『地域連携DMOによる新たなブランドづくり「真白き世界に隠された知恵に出会う」』が受賞しました。

日本版DMOの先駆的な存在として、雪国の新たなブランドストーリーを3県7市町村が連携して構築するなど、持続可能な地域経営の取組みで、成果を上げている点が評価されました。また地域に根付いた暮らしや文化など新たな価値を創造し、マーケティングにより明確な顧客ターゲットを設定、顧客ニーズにマッチした商品開発、品質管理などを徹底している点も評価されました。

これもひとえに日頃からサポートいただいている地域内外の皆様のおかげと感謝しています。今回の受賞を励みにして、地域住民の皆様の誇りにつながるように、雪国の価値を世界に向けて発信していきます。引き続き雪国観光圏をよろしくお願い致します。

主な事業

スノーカントリートレイル

雪国観光圏3県7市町村の古道や山岳路をつなぐ全長307kmのロングトレイル。“郷と郷をつなぎ、人と人がつながり、未来を紡ぐ”という理念のもと、トレイルを基点に人々の知恵をつなぐ場を設けたり地域住民やボランティアがコース運営や環境保全に参加する機会をつくっていきます。

雪国A級グルメ

1年の半分近くを深い雪に閉ざされる雪国観光圏には、長い歴史に育まれた独特の食文化が息づいています。山野の恵みを塩漬けや乾燥品、発酵食として蓄える。あるいは、雪室で低温貯蔵するなど、雪国ならではの知恵が食文化に宿っています。お米は寒暖の差と清冽な雪融け水で美味しく育ち、そばも野菜も川魚も、雪国の風土に育まれてきました。

こうした雪国ならではの食材を生かした、本当の食を味わってもらおうというのが「雪国A級グルメ」です。A級といっても高級食材を使っているわけではありません。雪国の食材を使い、化学調味料や必要以上の添加物に頼らない、伝統の調理法で作った美味しい料理を安心して食べていただくために、5つの条件を設定して、該当しているものを「雪国A級グルメ」として認定しています。

雪国A級グルメの認定基本条件

  1. 雪国の気候風土が活きた美味しい食を自らの宿や店で作っていること。
  2. 原材料のすべての情報を公開できること。
  3. 雪国観光圏内の食材を積極的に使用していること。
  4. 消費者の「安全」と「美味しさ」を第一に考え、原産地や添加物にまで気を配っていること。
  5. 「雪国A級グルメ」認定の一次産品、加工品を積極的に使用していること。
    現在、宿泊施設と飲食店、そして加工品の3分野で雪国A級グルメを認定しています。食材の情報公開を行い、安心・安全な食を追求する雪国A級グルメを、どうぞご堪能ください。認定店については 雪国A級グルメ公式サイトでご覧いただけます。

国際的な基準を取り入れた品質認証評価「サクラクオリティ」

サクラクオリティは、外国人旅行者に、質の高い日本のサービスに関する情報提供を行い、安心で快適な旅行を楽しんで頂くために、宿泊施設の観光サービスの品質を評価し、その品質の高さを認証する制度です。

希望する宿泊施設に対して公開された、施設設備やサービス、品質・安全管理、外国人対応など約300項の調査項目に基づくフェーズⅠ調査及び、当該調査の結果、3サクラを超え、且つフェーズⅡ調査を希望する施設については、2,100項を超える調査項目に基づく覆面調査を導入するフェーズⅡ調査を実施し、第三者の調査員が中立的、客観的に調査し、5段階で評価し、認証します。

第三者が非公開の調査項目により調査する「格付け」や、消費者がそれぞれの視点で評価する「口コミ評価」とは異なります。

サクラクオリティは、全国に先駆けて雪国観光圏が導入し、その後全国各地の13観光圏が採用しています。

雪国観光圏のフリーペーパー「雪と旅」

雪と旅は、新潟県魚沼市、南魚沼市、湯沢町、十日町市、津南町、群馬県みなかみ町、長野県栄村の3県7市町村にまたがる雪国観光圏のフリーペーパーです。

雪国観光圏は、毎年冬になると3mもの雪が積もります。冬の雪国を訪れた外国人記者は、世界には他にも雪がたくさん降るところはある、でもこんなに人が住んでいるところはない、と驚きました。

しかもここは8,000年もの昔から雪国でした。はるか縄文の頃から、気の遠くなるような長い年月を、先人たちは真白き世界に暮らしてきたのです。そこで育まれた生活の知恵は、この土地にいまもなお息づいています。雪と旅では、「真白き世界に隠された知恵と出会う」をコンセプトに、こうした雪国のストーリーを紹介しています。

一般社団法人雪国観光圏

代表理事 井口智裕

〒949-6101
新潟県南魚沼郡湯沢町大字湯沢2431-1
TEL: 025-785-5222
MAIL: info@tealtapir15.sakura.ne.jp