【魚沼市】 小平尾石工とその作品を巡る旅

【魚沼市】 小平尾石工とその作品を巡る旅

魚野川・利根川水系地形図

【魚沼市】 小平尾石工とその作品を巡る旅

小平尾石工は、安政4(1775)年に信州高遠(長野県上伊那郡高遠町)の石工たちが、地元の小平尾石(安山岩)を利用して、菅原神社の石鳥居を作り、その技術を得て誕生しました。江戸時代の終わりに始まり、小平尾集落は「石工の村」として栄え、明治から昭和初期に村内の石造物をはじめ、北魚沼地域のものも小平尾石工の手により製作されました。その中で、石工要吉をはじめ、高橋和助、そして高橋楽山が誕生しました。集落のお宮やお堂、天然記念物などの文化財を巡りながら石仏をご覧になってはいかがでしょうか。

JR只見線 越後広瀬駅
住所 新潟県魚沼市並柳

①小平尾の三十三観音・釈迦・阿弥陀

西国三十三番観音を模した観音像に釈迦如来と阿弥陀如来を加えた35体の仏像が彫られています。石工要吉の作品で、石彫の精緻さが光る作品です。

②小平尾の聖観音
③小平尾の如意輪観音

②小平尾の聖観音
③小平尾の如意輪観音

小平尾集落墓地内には多くの聖観音・如意輪観音があります。

④小平尾の青面金剛

石工高橋助右エ門の作と云われ、股間から動物の頭が突き出てたり、腰に龍頭が彫られ、邪鬼のうち右足下には猿が彫られており、精緻を極めた作品です。

⑤馬渕の薬師如来

馬渕で水難事故で亡くなった子の供養のために建立したとされる高橋楽山作の薬師如来像が祀られています。楽山の作品の中でも傑作の1つです。

⑥-1下の窪の十二神社

十二神社(石祠)…駒犬まで彫られ、非常に細かな技術が垣間見えます。

⑥-2下の窪の軍馬

戦争に供出され、戦死した飼い馬を供養した石仏と考えられています。

⑦天満宮境内

2基のうずくまった牛を模した石造物をはじめ、多くの石仏群が現存します。菅原道真を祀る八幡宮の多くは、境内に牛像が建立されます。うずくまった牛には諸病平癒の力があるとも考えられています。

⑧小平尾の双体道祖神

1基の双体像をはじめ5基の道祖神が現存します。

⑨小平尾石採掘場

江戸時代後期後半~昭和にかけて、ここから小平尾石(安山岩)を採掘して、石仏や墓碑が製作されました。

⑩折中トンネル前広場地蔵尊

馬渕の薬師如来像と同様、高橋楽山作と伝えられています。

⑪外山の聖観音

集落墓地内に、蓮華を持つ聖観音です。その彫りの特徴から高橋楽山の作品と考えられます。

⑫滝之又の観音堂境内

観音堂の本尊は、馬頭観音で、三面八臂の馬頭観音です。

⑬滝之又の観音堂周辺 如意輪観音

⑭滝之又の2本杉(県指定天然記念物)

諏訪神社境内の2本杉で、推定樹齢800年の大杉です。1本は、樹高49m、周囲7m。もう1本は樹高47m、周囲6mを図ります。昭和44(1969)年3月、県の天然記念物に指定されました。

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