「最後の教室」クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン

越後妻有で芸術にふれる

2003年に同じ場所で作品を展開した作家。再び計画を詰めるために作家が現地を訪れたのは記録的な大雪となった2006年の冬だった。そこには2003年に見たのとは全く異なる風景と雪に閉ざされた学校があった。5ヵ月もの間深い雪に閉ざされる地域を、作家はそのとき実感したのかもしれない。場の記憶を建物の中に密度濃く、重く閉じ込めた作品となった。一般公開に先立って行われた集落向けの内覧会には地域のお年寄りが多く参加した。その際、地域・学校にまつわる物を持ってきてもらった。それらはエントランスから最も奥にある小さなスペースにひっそりと集められている。

2009年3階の空間をリニューアルし、カーテンを増やして仕切り直し、印象を一変させた。また期間限定で古着を積み重ねたインスタレーションを実施したり、作品とは別で、作家が世界各地で進める心臓音を採取するプロジェクトのブースが設置され、50日で416人の心音を採取。集まった音は、2010年の瀬戸内国際芸術祭で展開する作品へと繋がった。
※写真:Takenori Miyamoto+Hiromi Seno

住所〒 942-1427 新潟県十日町市松之山東川
電話025-761-7767 大地の芸術祭の里総合案内所
営業時間10:00~17:00(10・11月は16:00まで)
営業期間4/29(金祝)~5/8(日)毎日、5/9(月)〜9/5(月)・ 9/12(月)〜11/13(日)の火水以外
料金個別鑑賞券800円もしくは、作品鑑賞パスポートをご購入ください。
URLhttp://www.echigo-tsumari.jp/artwork/the_last_class
e-MAILinfo@tsumari-artfield.com