雪国A級グルメ
宿と食事は、旅の良し悪しを左右する大事なポイントです。雪国観光圏では、お客様のご満足のために宿と食の品質管理に取り組んでいます。宿泊施設については、ホテルや旅館、民宿などのサービス品質を、SAKURA QUALITYとして認証。食については、地場の食材を活かし伝統の調理法で作った料理を提供している旅館や飲食店を、雪国A級グルメとして認定しています。いずれも第三者が一定の基準に基づいて客観的に調査している品質認証です。
〝永久〟に守りたい味。それが雪国A級グルメ。
2010年、「雪国A級グルメ」は、新潟・魚沼地域を中心にした「雪国」から始まりました。A級といっても、けっして高級食材や高級な料理を指すわけではありません。「気候風土にあった昔からの食が失われつつある中、その食文化を守り、次世代に残していこう」という私の呼びかけに、旅館、飲食店、加工食品業者の有志が「やろう!」「今こそ残そう!」と、応えてくれたのです。
民間事業者からの会費によって成り立つ地味な活動のため、知名度こそ今ひとつですが、プロジェクトが始まってから、「日本の中山間地としては群を抜いて美味しいお店や宿が揃う」地域になりました。
宿は民宿から高級宿まで、店は定食屋から高級店まで幅広く認定。農産物や調味料まで含めて地元産品の使用割合、農業生産者との取り組み(たとえば契約栽培を推進して農家の収入を安定させるなど)、そして最終的な味によって、一つ星から三つ星の評価・認定を行なっています。
A級グルメという考え方は島根県邑南町にも伝播。2011年から邑南町は「A級グルメのまち」を名乗り、雪国A級グルメとは姉妹関係にあります。
ぜひ「A級グルメ」のルーツである「雪国」で、本当の味をお楽しみください。
雪国A級グルメプロデューザー 岩佐十良
クリエイティブ・ディレクター、編集者
雑誌「自遊人」編集長。2004 年、東京・日本橋から新潟・南魚沼へ移住。そのライフスタイルが注目され「情熱大陸」「ソロモン流」「カンブリア宮殿」などでも紹介されている。
「里山を創生するデザイン的思考」(メディアファクトリー)など著書多数。現在はグッドデザイン賞審査委員、フォーカスイシューディレクターも歴任。
雪国A級グルメの基本条件
雪国A級グルメは、原産地への配慮、原産地食材の使用、無添加への取り組みの3項目を評価し、食材使用率と添加物の有無、またオリジナリティやアレルゲンへの対応、料理への姿勢などを盛り込みながら認定調査員が総合判定を行なっています。認定条件は、下記5項目すべてに該当、またはほぼ該当するものを雪国A級グルメとして認定しています。さらに該当する度合いや取り組み方によって一つ星から三つ星までの認定を行なっています。
- 雪国の気候風土が活きた美味しい食を自らの宿や店で作っていること。
- 原材料のすべての情報を公開できること。
- 雪国観光圏内の食材を積極的に使用していること。
- 消費者の「安全」と「美味しさ」を第一に考え、原産地や添加物にまで気を配っていること。
- 「雪国A級グルメ」認定の一次産品、加工品を積極的に使用していること