今までたくさんの雪国リトリートに参加してきましたが、
この清津峡水のリトリートはすごく不思議なリトリートと言わざるを得ません。
終わった今、リトリートプログラムに参加したという感覚はなく、
とても楽しくどこか懐かしく、安心していられる心地よい空間で1日過ごした、
あえて言語化するとしたらそんな感じでしょうか?
これは参加してみないとなんともわからない感覚だと思います。
今回は私がいち参加者として清津峡水のリトリートに参加してきた感想をお伝えします。
Tani House Itayaで過ごす「はじまりの時間」
まずは、リトリートのメイン会場である古民家「Tani House Itaya」ではじまりの時間。
今回は、清津川の水に触れてみてどんな気持ちを抱いたのか、1人ずつ言葉にしていきました。
少しピリッとした、水の歴史を感じた、何も感じなかった、など人それぞれ。正解はありません。
私は普段生活用水としてしか水を使っておらず、水を感じるなんてことはして来ませんでしたが、
いざどんな感想を持ったかと聞かれると、”歴史を感じた”という言葉が浮かびました。

というのも、Tani House Itayaに来るまでには清津川が見え、とても勢いよく流れていました。
川の景色や流れる音を実際に見たり聞いたりすると、普段使っている水は身近に感じるのに、
その水は山から運ばれてくるんだという、水の流れや歴史を感じたような気持ちになったわけです。

地域に馴染む時間
はじまりの時間の後は、小出集落の散策に出かけました。
天気も良く、とても気持ち良かったです。
こちらは歩いている途中で見つけた神社です。

また歩いている中でこんにゃく芋を育てている地域のおじいちゃんにも会いました。
ガイドさんは小出集落に住んでいるので、その方と仲良しで会話を楽しんでいました。
その流れで私もその方とお話することができ、会話を楽しみました。
普段の観光では地域の人と触れ合うことはないので、雪国リトリートならではだと思います。
なかなか観光地ではない他の生活エリアをちゃんと歩くということをしたことがないので、
とても新鮮でしたし、リトリートで過ごす場所の街並みを知ることができて、安心した気持ちになりました。
後々考えるとこの時間があったことによって、よりこの地域に安心感を持つことに繋がったし、
地域に馴染むことができたんだと感じました。

初めて体験した円坐
帰ってきたら円坐の時間。
みんなで輪になり、時間を決めて過ごす時間です。
リトリートガイドの人がじっくり聴いてくれるので、安心して話すことができますし、
とても居心地の良い時間です。私は自分の心のうちを知ることができる時間だなと思いました。
自分の心のうちを探る時間ってなかなかないですよね。
話してもいいし、じっくり心のうちを探って話さなくても良い。
それは、居心地の良いこの空間だからこそ、できることだと思いました。

土鍋新米ごはんとおでん
円座を終えたら、みんなでお昼ごはんを作り、昼食の時間です。
今回は、新米を土鍋で炊き、みんなでかぼちゃのお味噌汁を作りました。
また、ガイドのみなさんが前日に仕込んでくれたおでんも一緒にいただきました。

土鍋で炊いた新米のごはん
私は、リトリートの中でごはんの時間が1番好きです。
単純に、雪国リトリートで出されるごはんがとても美味しいというのもあるのですが、
美味しいごはんを誰かと食べているときの空気感ってとても居心地が良く、楽しいんです。
ごはんを食べている時間だからこそ話すことがあったり、何気ない会話なんですが、
そういう会話が実はあとで1番思いだすものであったり。
このリトリートだからこそ出会えた参加者の人やガイドの人と、美味しいごはんを囲む。
この瞬間が1番幸せな瞬間です。

身体であそぶ不思議な体験
さて、ごはんを食べた後は、身体遊びをしました。
これは私は初めての体験でした。
2人1組になって身体をなぞるという遊びや相手の動きに合わせる遊びなどをしました。
普段こんな遊びはしないので、自分の身体を知ったり、自分の動きから性格を知ることにも繋がったり、
とても貴重で楽しい体験でした。やってみたい方は、ぜひこのリトリートに参加してみてくださいね。
※今回はこの体験をしましたが、内容は時期によって変わる場合があります。

そしてまた円坐を経てリトリートは終了となりました。
このリトリートの魅力はここ!
1.地域に馴染むことでじっくり自分の心の内を探ることができるところ!
一般的な旅行は、観光地を巡って“非日常”を味わうものですが、
雪国リトリートが大切にしているのは、雪国の暮らしや文化に触れる「異日常」です。
このリトリートは小出集落を舞台に、歩いて回れる範囲で行われるため、
終わった後には”この場所で1日過ごした”という感覚になります。
リトリートは、安心して行うことができる環境で行うことが大切です。
そして安心するには地域に馴染むことが大切です。
このリトリートでは、はじまりの時間のあと地域の散策があります。
1日過ごす場所を散策し、地域の人とも話すことによって、地域に馴染みます。
こうして地域に溶け込みながら過ごすことで、安心して自分の心のうちにじっくり入っていくことができますよ。
2.第3の家族のような温かい居心地の良い空間!
記事の最初でも、”とても楽しくどこか懐かしく、安心していられる心地よい空間で1日過ごした”
という感想を述べました。このリトリートは本当に終わったあと不思議な余韻が残ります。
それは、ガイドのみなさんやリトリートのメイン会場である想いの詰まった古民家「Tani House Itaya」
で過ごした時間が特別だからだと思います。
何を話してもいいし、話さなくてもいい、でもなんか普段は話さないことを話してみたくなる、、
おばあちゃんの家に遊びに行ったような、少し刺激もありつつ安心して過ごせる心地よい空間でした。
日常に戻ってからもふとした瞬間に思い出してまた行きたくなる、
私にとって清津峡水のリトリートはそんな場所になりつつあります。
【清津峡水のリトリートの概要】
・開催日:2025年10月17日(金)
・参加費:8800円
・場所:新潟県十日町市清津峡小出集落
・プログラム内容
9:00 Tani House Itayaにて集合のち、はじまりの時間
10:30 小出集落の散策
お昼 参加者みんなでお昼ごはんづくり&昼食
14:00頃 身体あそび
16:00 円坐
17:30 プログラム終了
清津峡水のリトリートは次回は、11/29-30に1泊2日であります。
興味のある方は、ぜひこの機会にご参加ください。
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